2018年4月7日土曜日

第七回:POWER Line Trainingの一つの特徴:あら?できちゃった!!スパイラルアップ型トレーニングの効果


第七回は、私が最初に受けたPOWER Line Trainingでの体験談について記載します。
最初に受けた時は、驚きでしかなかったのですが、認定研究者としてMatsuo method、POWER Line Trainingについて理解度が高まるほど、その奥の深さを痛感し、「あら?できちゃった!!」という言葉にたどり着いた、スパイラルアップ型トレーニングの効果について紹介します。

体験会でまず、バランスボールに乗りました(足を地面につけずに座れるようになること)。
こんな簡単なこと出来るだろうと思い、バランスボールに乗ろうとするのですが、乗れず直ぐに足を地面についてしまいます。
まさか、こんなはずは・・・
ムキになり、必死にバランスをとりバランスボールに乗ろうとしましたが乗れません。
そうしていると、「今の感覚を覚えておいてください。」と姉さん(加藤チーフトレーナー)の一言。続いて「では、トレーニングに入ります。」

トレーニングに入ると、ヨガマットを使ったり、マットを使ったり、立った姿勢で、色々な動作をします。
動作の仕方が説明され、姉さんの動きに合わせて自分自身の体を動かしていきます。
しかしながら、姉さんのようには動きません。
それは、そのはず、もう十年以上も日常生活で体を動かす程度で、体の機能が錆び付いてしまっているのです。
体が硬い私は、姉さんが体を動かす前にとる姿勢すらとれないのです。やっとの思いで取れた姿勢からさらに動かすなんて絶対に出来ません。
しかしながら、姉さんは「私が説明したように、動かそうと筋肉や関節や腱が動こうとしていることが重要で、それを繰り返していると動くようになります。」と中年おやじへのねぎらいの言葉をかけてくれます。
私の感覚では、体の節々がミシミシと軋んでいて出来ているのか?出来ていないのか?半信半疑で続けている状態でした。

単細胞の私は、バランスボールに乗れなかったことも、「覚えておいてください」と言われた感覚もすっかり忘れ、目の前の動作を出来るようにしたいという解り易い動機に誘導され説明されたとおりに必死に動かそうとトレーニングをしています。

すると少しずつですが、体が動いているような気になってきます。
競技を行っているときに、ストレッチに始まり、ウォーミングアップと体が温まってきたら徐々に動き始めるような感覚です。
また、体の柔軟性が高くなってきているような錯覚も加わります。
休憩をとりながらですが、2時間ほどトレーニングをしていると気温(4月頃でしたか)は高くないのに汗びっしょりになりました。
いや~、いい汗かいたと余韻にひたっていた時に、目の前にバランスボールが・・・

「さあ、もう一度、バランスボールに乗ってみてください」と言われ
そんなん乗れるわけ無いやん、一回もバランスボールに乗る練習してないんやでと思いながら乗ってみると、何の意識をしなくとも簡単に乗れています。
えっ乗れてるやん、なっなんで・・・と不思議な体験をしたことを思い出します。
また、私がMatsuo method、POWER Line Trainingに興味を持ったキッカケがこの体験です。
今までの私の経験からすると、バランスボールに乗るには、どうやったらバランスボールに乗れるか?を考え、腰の位置がどう、目線がどうと繰り返し、繰り返し試しながら答えを見つけるような練習しか無いと思っていたからです。

一度も、バランスボールに乗ることなく、バランスボールに乗れるようになる、まさしく「あら?できちゃった!!」体験との最初の出会いです。

認定研究者としてこの現象を説明するなら
直立二足歩行が可能な生物は人間だけです。直立二足歩行は高度なバランスでの姿勢制御が必要です。そのことは二足歩行ロボットを作成する難易度からも解ります。
そんな高度なバランス感覚を持つ人間がバランスボールに乗れないのは、体の機能が使えていないからだけだと考えています。
私のケースでは、体の機能が錆付いてしまっていて機能していないからバランスボールに乗れなかっただけだと理解しています。
バランスボールに乗るためにどうするか?という練習に時間を割くのではなく、体の機能の錆を落とすことに時間を割けばバランスボールに乗れるという結果になっただけです。
このトレーニングの効果は、バランスボールに乗れる以外のこともきっと出来るようになっていると私は思います。
体の機能性を高め、体の使い方を知ることで体を意のままに操れるようになるこれがPOWER Line Trainingの真髄だと私は考えています。

体を意のままに操れるようにすれば、技術を高める練習の効果はさらに高まると思います。
伸び悩んでいる選手には、POWER Line Trainingをお勧めしたいです。
一生懸命練習しているのに思うようにレベルが上がらないと、頭を悩ませて苦しんでいる方を救えるのは、POWER Line Trainingなのでは?と思っています。

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